STは、モータ･ドライバを使用したトランク･リフト機能の設計をサポートするソリューションを提供しています。モータ･ドライバ、安全性を実現する電流センス･アンプ、マイクロコントローラ（マイコン）、および非車載認定FlightSense™技術を採用したToF（Time-of-Flight）測距センサを組み合わせることで、足の動きを高い信頼性で検出し、トランクの開閉を行います。

市場競争の激化に伴い、昨今の自動車メーカーには、製品の差別化に向けた革新的な機能の開発が求められています。ハンズフリーのトランク制御システムは、ユーザの利便性を向上させ、製品の差別化に貢献する革新的なソリューションです。

ハンズフリーのトランク制御システムを搭載した自動車が普及する一方で、多くのユーザがリフト･ゲートの予期せぬ挙動に不満を抱いています。STのスマート･ソリューションでは、あらかじめ設定した足の動きを利用し、シンプルにトランクの開閉を行うことができます。また、電流センスをベースにした安全機能も含まれているため、トランク開閉時の障害物による損傷を防止することができます。

STのハンズフリー電動リフトゲート･ソリューションは、3つのコンポーネントから構成されており、部品数の削減と設計の簡略化に貢献します。バンパ下部に取り付けられたFlightSense™技術採用ToF測距センサ（現状は非車載用）により、トランクの下の足の動きを検出します。足の動きが検出されると、32bit汎用車載マイコンSPC58 Cライン（SPC58EC80E5）が正しいパターンを確認し、トランクを開閉するためのコマンドを2つの車載用完全統合型Hブリッジ･モータ･ドライバ（VNH7040AY）に送信します。このモータ･ドライバは、リフトゲートの2つのリニア･アクチュエータ･モータを同期制御します。ハンズフリー昨日は、自動車のロックが解除され、駐車状態である場合にのみ機能するため、セキュリティも確保されています。

Hブリッジ･モータ･ドライバは、VNHD7008AYを使用することも可能です。VNHD7008AYには、完全に保護されたデュアル･ハイサイド･ドライバに加え、ローサイド構成の2つの外付けパワーMOSFET用ドライバと保護機能が内蔵されています。

FlightSenseは、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。