エッジAIで動作するIrida LabsのANPRソリューションは、STM32マイコンを使用し、エッジ・デバイス上で直接データを処理することで、従来技術の問題を克服しています。複数の気象条件、300~20,000ルクスの照明条件で、現状では欧州のナンバープレートで正確な識別を実現しています(ただし、要求に合わせて、あらゆる国に拡張可能です)。
画像処理は3.1FPS~6.0FPSのフレーム・レートで実行されます(エンドツーエンド)。API/MQTT/HTTP/SERIALを介したシームレスな統合により、車両に基づく入退出管理、私有駐車場の管理、スマート料金所などのアプリケーションが実現され、既存のソリューションに対して運用コストが約40%削減されます。
信頼性の高い2段階検出アルゴリズムを使用することで、システムは車両の画像を処理し、ナンバープレートを検出および識別します。ナンバープレートの識別に成功すると、視認性を高めるグレースケールの画像パッチとともに抽出されたナンバーを表示します。
RGBイメージ・センサ
システムには、STM32N6570-DKに同梱されたIMX335ベースのMIPI CSI対応イメージ・センサ/カメラが含まれます。
システムは3.1FPS~6.0FPSエンドツーエンドで画像を処理し、距離0.75m~2m、視野角±10°でナンバープレートを捕捉します。また、有効に動作する照明条件は300~20,000ルクスです。
同時に最大5枚のナンバープレートを最大6FPSで追跡します。
執筆者:Irida Labs | 最終更新日:2025年2月
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