STの新しいSPC57 Kライン・マイクロコントローラは、最も厳しい自動車安全規格に準拠しており、厳しい要件が求められるアプリケーションに向けた、障害許容設計のマイクロコントローラ製品ラインです。
SPC57 Kライン32bitマイクロコントローラは、自動車の安全性向上のため、Power Architecture®コアをベースとしています。対象となるアプリケーションには、四気筒のガソリン・エンジンとディーゼル・エンジン向けのパワートレイン・コントローラ・アプリケーション、シャーシ制御アプリケーション、トランスミッション制御アプリケーション、ステアリングおよびブレーキ・アプリケーション、ローエンド・ハイブリッド・アプリケーションなどがあります。
SPC57 Kライン32bitマイクロコントローラは、最適化されたマルチコア・マイクロコントローラ・アーキテクチャによってシステム性能を向上させます。
- 1つのチェッカー・コアと共にロックステップ方式で動作するメイン・プロセッサ・コア(e200z4)とI/Oプロセッサ・コア(e200z2)が、性能、消費電力、および安全性要件の管理に最適なハードウェア構造を実現
- マルチコア・アーキテクチャが各コアを以下のような特定のタスク専用にすることで、システムの柔軟性を向上
- 演算系エンジン要件に特化した演算処理コア
- セーフティ・クリティカルなアプリケーション・タスクを実行する安全性の高いコア
- ペリフェラルと信号処理(ノック検出、シリンダー内圧信号処理など)を管理するコア
SPC57 Kラインは、リアルタイム高性能アプリケーションを管理するGTM(Generic Timer Module)および車載ネットワーク機能を強化するISO CAN FDプロトコルを実装する、ST初のマイクロコントローラ・ラインです。