ISO808A

概要

ISO808A、ISO808A-1（PowerSO-36）およびISO808AQ、 ISO808AQ-1（TFQFPN32）は、低消費電流を特徴とするガルバニック絶縁型8チャネル･ドライバです。各ドライバには、プロセス･ステージ用と制御ロジック･ステージ用のVCCとVDDという2つの独立したガルバニック絶縁型電圧ドメインが備わっています。このICは、片側がアースに接続されているあらゆる種類の負荷を駆動するように設計されています。

制御ロジック･ステージは、8bitの出力ステータス･レジスタ（マイコンがプロセス･ステージでの出力チャネルのON / OFFステータスを設定します）を特徴としており、デイジー･チェーンが可能になります。これら2つのステージは、ST独自のプロトコルにより、ガルバニック絶縁型チャネルを介してやり取りを行います。

チャネルごとに独立したアクティブ･チャネル電流制限（OVL）とサーマル･シャットダウン（OVT）により、デバイスを過負荷から保護します。

内蔵のサーマル･シャットダウンは、各チャネルを過熱と過負荷から保護します。接合部温度で保護しきい値（TJSD）がトリガされると、各過熱チャネルは自動的にオフになります。接合部温度が再起動するためのしきい値（TJR）を下回ると、チャネルはオンに戻ります。

追加のケース温度センサは、チップ全体を過熱（OVCイベント）から保護します。ケース温度のTCSDしきい値がトリガされると、過負荷状態のチャネルはオフになり、ケース温度がリセットしきい値（TCR）まで下がった場合にのみ再起動します。過負荷状態にないチャネルは通常通り動作し続けます。

その他の機能として、グランド断線保護、VCC & VDD UVLO（ヒステリシス付き）、ウォッチドッグ、およびVCCパワー･グッドも搭載されています。

内部回路は、チャネルOVTを信号送信するワイヤードOR非ラッチ型共通のFAULT端子を提供します。PGOOD診断ピンは、VCCがパワー･グッドしきい値を下回るとアクティブになります。FAULT端子とPGOOD端子はいずれもオープン･ドレイン、アクティブ･ローの異常検出端子です。