スマート・シティの主な目的の1つは、公共交通や駐車場の管理、カー・シェアリング、自転車シェアリングといったモビリティ・サービスを強化して、渋滞を緩和し、大気質を向上させることです。
スマート・シティでは、消費電力、コスト、および温室効果ガス排出量の削減を目指し、エネルギー・メータリングやデータ分析を用いた電気、天然ガス、水、加熱 / 冷却などのエネルギー・マネージメントに関する取組みも行われています。
防犯システム・カメラや非常時対応システムを使った公共安全の展開も、すでにスマート・シティにおけるインフラストラクチャの重要な構成要素となっています。
スマート・シティでは、エネルギー効率の高いビルの建築、快適性の向上、およびメンテナンス・コストの削減を目的としたスマート・ビルディングのほか、市民へのヘルスケア・サービスやウェルネスの向上を目的としたデジタル・ヘルス・モニタリングや遠隔医療など、多くの新しいテクノロジーも展開されつつあります。
スマート・シティ
技術的な課題
スマート・シティの推進にはさまざまな課題も潜んでいます。広範囲のデータ収集やデータ分析、異種システム間の通信、機密データを保護するための堅牢なサイバーセキュリティ対策の必要性などです。
STのソリューション
STは、スマート・シティ・アプリケーションに対応する多数の製品やソリューションを提供しています。低消費電力でセキュアなSTM32マイクロコントローラおよびマイクロプロセッサ、有線コネクティビティ・ソリューション( KNX)、さらに短距離無線通信向けの無線コネクティビティ・ソリューション( KNX-RF、 Bluetooth Low Energy向けIC、 LoRa®と Sub-GHz向けIC、 ZigBee、UWB、 NFC、 RFID)などです。
また、STは温度および空調制御システム向け環境センサも提供しています。これらのセンサには、ホーム / ビル・オートメーション・システム用の高度なモーション・センサのほか、Time-of-Flight(ToF)測距センサ、赤外線(TMOS IR)センサ、およびユーザ検出向けイメージ・センサも提供しています。
さらに、STのパワー・マネージメントICは、すべての接続デバイスにおいて、さまざまなコスト・ポイントで最大限高い効率を確保します。