FP-IND-DATALOGMC

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センサ・データおよびモータ制御の遠隔高速データロギング用のSTM32Cubeファンクション・パック

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製品概要

概要

STEVAL-STWINBX1およびEVLSPIN32G4-ACT向けのFP-IND-DATALOGMCファンクション・パックは、次世代スマート・アクチュエータ用の強力な包括的ツールキットです。FP-SNS-DATALOG2から派生したこのファンクション・パックは、各種データを収集し、STWIN.boxセンサ情報をSTSPIN32G4モータ制御データと組み合わせることで、システムの動作状態についてユーザが包括的に把握できるようにします。これにより、リアルタイムの監視と正確な性能評価の両方が可能になります。

EVLSPIN32G4-ACTは、各種の3相ブラシレスDCモータ(キットに含まれません)の駆動用に設計されており、FOC制御アルゴリズムに対応しています。詳細およびインストール・ガイドについては、UMをご覧ください。サポート対象のモータのリストについては、モータ制御SDKに関するドキュメント(X-CUBE-MCSDK-6)をご覧ください。

このファンクション・パックには、Python GUI、すなわち、USBを介してSTEVAL-STWINBX1と通信することでモータを制御し(開始 / 停止コマンド、速度の設定)、ログに記録するセンサ・データとモータ制御パラメータの組み合わせを選択できるようにするhsdatalogMC_GUIが含まれています。STEVAL-STWINBX1は、モータ制御プロトコル(MCPv2)を使用し、シリアル・ポート(UART)経由でSTSPIN32G4マイクロコントローラと通信します。このプロトコルでは、システム設定とデータロギングの両方が可能です。

FP-IND-DATALOGMCは、再利用および拡張してカスタム・アプリケーションを構築することができるアプリケーション・レベルのモジュール(SensorManager、TagManager、DPUデジタル処理ユニット)をベースにしています。こうしたモジュール性を実現するために、このファンクション・パックは、eLooMを基盤として構築されています。eLooMは、STM32マイコン用の組込みの軽量オブジェクト指向フレームワークで、STM32マイコンで動作する組込み低消費電力アプリケーションに特化して設計されています。

DATALOGMCアプリケーションでは、FAT32ファイル・システムでフォーマットされたmicroSD™カード(secure digital high capacity - SDHC)にデータを保存したり、USB(WCIDクラス)経由でデータをPCにストリーミングしたりできます。ファンクション・パックで提供されるPython SDKにより、FP-IND-DATALOGMC、すぐに使える数個のスクリプト、および用意されているノートを使用して取得されたセンサ・データやモータ・データの読出しと処理を容易化できます。

このソフトウェアはGitHubからもダウンロードできます。GitHubでは、ユーザが[Issues(問題)]タブを通じてバグを報告したり、[Pull requests(プル要求)]タブを通じて新しいアイデアを提案したりすることもできます。

  • 特徴

    • 高データ・レート(最大6Mbit/s)のデータ・キャプチャ・ソフトウェア・スイート:
      • モータ制御パラメータおよびセンサ・データを遠隔で同時にログに記録
      • Pythonによるリアルタイムの制御とデータ分析
      • 専用のPython SDKで、データ・サイエンス設計フローへの統合にすぐに使用可能
      • システムのセットアップおよびリアルタイム制御用のSTBLESensorアプリと互換性あり
      • すべてのセンサ・データとモータ・データで同期される共通のタイムスタンプおよびラベリング方法
    • モータ制御プロトコルのマスタ実装により、MCSDK(X-CUBE-MCSDK)を通じ、スレーブとしてプログラムされているEVLSPIN32G4-ACT評価ボードとの通信が可能
    • AzureRTOS:ThreadX、FileX、USBX
    • eLooM(STM32マイコン用の組込みの軽量オブジェクト指向フレームワーク)をベースとするモジュール式のサンプル・ファームウェアにより、アプリケーション・レベルでのコードの再利用が可能
    • 自由かつユーザ・フレンドリなライセンス条項

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