生産段階でNVMの統合を簡素化する方法

データ･アップロードのための高速プログラミング

生産段階において、「時は金なり」です。メモリをプログラムするのにかかる時間は、1秒であっても、メーカーにとっては追加コストとなります。これは、大量生産の場合に特に当てはまります。ページEEPROMの専用の機能「バッファ読込み」は、こうしたコストの削減に役立ちます。

この機能により、SPI通信が多重化され、プログラミング時間が短縮されます。バッファ読込みがある場合とない場合のプログラミング時間を比較してみましょう。

生産段階におけるメモリの迅速なプログラムと再プログラム

製造プロセスでは、メモリの再プログラムが必要になる場合があります。これには、時間と費用がかかります。ページEEPROMは、超高速消去性能により、メモリの再プログラミングにかかる時間を大幅に短縮します。これはシリアルFlashの約100倍の速さで行われます。

生産ラインでの設計の監視

生産ラインでは、アプリケーションが正しく予定どおりに製造されていることを確認するために、トレーサビリティ･データの追跡が必須となっています。ページEEPROMは、バイト書込み操作により、製造段階で製品を監視する際に求められる柔軟性を実現しています。

内容の検証

メモリのプログラム後、内容をチェックして、適切なデータやファームウェアが実装されていることを確認したい場合もあるでしょう。80MHzのクアッド出力SPIインタフェースにより、ページEEPROMのダウンロード速度は320Mbit/sに達するため、生産ラインでのコスト効率が高い内容検証が可能になります。