不揮発性メモリでファームウェアのダウンロードおよびアップロード時のアプリケーションのダウンタイムを短縮する方法

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組込みの電子システムがスマートになるにつれ、これらのアプリケーションの実行時に必要なコードはますます複雑化しつつあります。ファームウェア・パッケージとそのバックアップを保存するため、システムでは高容量NVMデバイスが使用されています。

Over-The-Airによるファームウェアのアップデート(FOTA)時のメモリ性能は、アプリケーションのダウンタイムを短縮するうえで重要な役割を果たします。

ページEEPROMは、常時高速デバイスを使用できるようにします。

アプリケーションの迅速な開始

アプリケーション・ファームウェアは、通常、不揮発性メモリに保存されます。ページEEPROMは、その革新的なアーキテクチャにより、30µsのウェイクアップ時間を達成し、アプリケーションを他のシリアルNVMの10倍の速さで開始します。

ファームウェア・ダウンロードの高速化

アプリケーションが立ち上がったら、マイクロコントローラはファームウェアをその内蔵メモリにダウンロードして、ソフトウェア・アプリケーションを実行する必要があります。80MHz SPIクアッド出力インタフェースにより、ファームウェアを320Mbit/sでダウンロードし、アプリケーションの可用性を向上させます。標準EEPROM(最大10MHz)からページEEPROMにアップグレードすると、消費電力を増やすことなく、ダウンロード速度が著しく上昇します。ページEEPROMの超低消費電力性能の詳細については、こちらをご覧ください。

ページEEPROMは、8Mbitのデータのダウンロードを標準EEPROMの32倍の速度で実行

瞬時のファームウェア更新

  • ページEEPROMは、標準の32Mbit NVMと比べて4分の1の時間でFOTAを実行できます。
  • ページEEPROMの512バイトのプログラムおよび消去動作は、標準の32Mbit NVMよりも高速です。

組込みのシステムで実行されるファームウェアは、アプリケーションの稼働中に更新が必要なケースがよくあります。このコードを更新する際にスマート・アプリケーションでは、Over-The-Airによるファームウェアのアップデート(FOTA)を使用します。超高速の4msのブロック消去時間1.2msでの512バイトのページ・プログラムにより、ページEEPROMはFOTAアップデート中のダウンタイムを短縮できます。

コードを安全に保持

アプリケーション・ファームウェアが外部NVMメモリに保存される場合、その整合性を保証することが重要です。初期バージョンのファームウェアがアプリケーションの寿命全体にわたって維持される場合は、それが特に重要になります。ページEEPROMには、エラー訂正コード機能が搭載されており、100年のデータ保持期間によりデータを安全に保持します。ページEEPROMによるデータ安全性の詳細については、こちらをご覧ください

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