STのデジタル電力モニタは、電源ユニットに関するさまざまな情報を短時間でマイクロコントローラに送信します。シャント抵抗や負荷供給を使用し、電流、電圧、電力、温度、警告などのパラメータがコントローラに送信されます。
マイコンとの通信は、I<17>2</17>Cインタフェース、またはSTM32H5シリーズ・マイコンなど最新世代のマイコンに実装されている新しいMIPI I3C標準インタフェースを介して実行できます。
STのデジタル電流および電力モニタは、産業用ビルや工場の消費電力を測定でき、エネルギー使用の最適化に役立ちます。電流 / 電圧モニタリングと組込み温度機能を組み合わせることで、データ・センターなどの環境制御が必須なアプリケーションにおいて高い信頼性を実現します。
また、デジタル電力モニタリングは、再生可能エネルギー・システムのエネルギー生産の最適化にも役立ちます。
アプリケーション:
製品タイプ
これらの電力モニタは小型の3mm x 3mmパッケージ(DFN10またはMiniSO-8)で提供され、非常に低い入力バイアスとシャットダウン電流を特徴としており、シャント抵抗を介して電流や最大60Vの電圧をセンシングできます。
ローサイド電流測定に対応したTSC1214、または16bitの高分解能A/Dコンバータを内蔵したTSC1641を使用しローサイドおよびハイサイド電流測定を実現します。どちらのデバイスも双方向電流モニタリングが可能です。
内部レジスタでアラートのしきい値を設定し、電圧、電流、電力、温度に対するALERTピンや信号をアサートできます。
TSC1641の場合、I3Cコントローラとの通信には新製品のSTM32H5シリーズで採用されている最高12.5MHzの最新式MIPI I3Cインタフェースを使用します。一方、TSC1214では最高400kHzの標準I2C通信がサポートされています。
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メリット
- 実装面積が小さい
- 広範囲にわたるアラート機能
- 新しいMIPI I3C通信
- ピン数を削減
- 高速な12.5MHzシングル・データ・レート(SDR)
- 共通のコマンド・コード
- 直接コマンドまたはブロードキャスト・コマンド
- 動的アドレス指定(静的アドレスは不要)
- STM32H5インタフェース
- I2CとSPIに対応
- I2Cとの下位互換性
- 帯域内割込み(IBI)
- I3C I/Oはオープン・ドレインとプッシュプルの両方を実行可能