STGAP2SICD

概要

STGAP2SiCDは、各々のゲート駆動チャネルと低電圧制御、およびインタフェース回路間を、ガルバニック絶縁するSiC MOSFET用のデュアル･ゲート･ドライバです。また、4A駆動電流とレール･ツー･レール出力を特徴としており、電力変換および産業用モータ･ドライバ･インバータといった中電力から高電力のアプリケーションに適しています。出力ピンが分離されているため、専用ゲート抵抗を使用したターンオンおよびターンオフを個別に最適化できます。同時に、ミラーCLAMP機能でハーフブリッジ･トポロジでの高速通信中にゲート･スパイクを避けることが可能です。本デバイスには保護機能が搭載されており、専用のSDおよびBRAKEピンを使用できるだけでなく、UVLOやサーマル･シャットダウンが搭載されているため信頼性の高いシステムを容易に設計できます。ハーフブリッジ･トポロジでは、インターロック機能により複数の出力が同時に高くなるのを防ぐため、ロジック入力コマンドが誤っていた場合でも貫通状態になりません。インターロック機能は専用の設定ピンで無効化できるため、2つのチャネルを個別またはパラレルに動作可能です。入力から出力への伝搬遅延の結果は75ns以内に抑えることができるため、精度の高いPWM制御が可能です。アイドル時の消費電力を下げるため、STANDBYモードが搭載されています。