STEVAL-PROTEUS1

概要

STEVAL-PROTEUS1は、温度と振動の監視用に設計された評価ツールです。2.4GHzマルチプロトコル･ワイヤレスSoCを搭載し、産業用アプリケーションの機械または施設の状態監視に対応しています。

この評価ボードは、ワイヤレス産業用センサ･ノードのプロトタイピング、評価、および開発を簡素化し、予知保全を可能にします。LiPoバッテリとプラスチック･ケースが付属しています。すべてのコンポーネントは、他の機器に簡単に取り付けられるように、PCBの上面にのみ取り付けられています。付属の包括的なソフトウェアと、時間および周波数ドメインの振動解析を備えたファームウェア･ライブラリにより、ソフトウェアのカスタマイズが容易になり、市場投入までの時間を確実に短縮できます。

メイン･ボードには、超低消費電力かつ小型のSTM32WB5MMGワイヤレス無線モジュールが内蔵されています。このモジュールは、日本での電波法認証を受けています。Bluetooth® Low Energy SIG仕様v5.2、ZigBee 3.0、およびIEEE 802.15.4-2011に準拠したSTM32WB55VGYワイヤレスSoCをベースとしています。

強力なFPU搭載Arm® Cortex®-M4と大容量メモリにより、組込みアルゴリズムをノード･レベルで実行できます。

マルチプロトコル･サポートにより、独自のハードウェアを使用して、さまざまな種類のコネクティビティを持つアプリケーションを開発することができます。さらに、このメイン･ボードには、ローカルまたはリモートのホストでの認証およびセキュアなデータ･マネージメント･サービスを提供するSTSAFEセキュア･エレメントも集積されています。

IIS3DWB広帯域（最大6kHz）加速度センサ、超低消費電力IIS2DLPC、およびMLC搭載のISM330DHCX慣性モジュール（加速度センサとジャイロセンサ）は、振動監視のカスタム開発に最適です。

STTS22H高精度温度センサは、熱ノイズ･ソース（パワー･マネージメントとマイクロコントローラ）から離れたボード内に集積されているため、より正確な温度測定が可能になります。露出型のパッド･センサ機能により、温度センサを対象機器の表面に接触させることができます。

オンボード外部メモリがQSPIを介してSTM32WB5MMGモジュールに接続されており、データのバッファリングやイベントのストレージも可能です。

STEVAL-PROTEUSは、再充電可能なLiPoバッテリから電力を得ます。また、USB（500mAで5V）や1次バッテリ（キットには含まれていません）を介して電力を得ることも可能です。

パワー･マネージメントでは、低消費電力アプリケーションにはST1PS02 400mA降圧コンバータを、バッテリ充電にはSTBC02を使用します。

専用のアルゴリズムを備えたアプリケーション例のファームウェアがSTM32WB5MMG Flashメモリにプリロードされているため、ワイヤレス振動 / 温度ノードの監視を簡単に行うことができます。