90年代はじめから、STは狭帯域電力線通信(PLC)技術の発展をサポートしてきました。この技術は現在、スマートグリッド方式の中核となる自動検針(AMR)やAMI(Advanced Metering Infrastructure)のソリューションに広く導入されています。
現在も拡大を続けるSTの豊富な製品群は、電力線ドライバを内蔵したアナログFSKトランシーバから、マルチコア、マルチプロトコルのSoCプラットフォームにまで広がります。SoCプラットフォームには、電力線ドライバ、アナログ・フロントエンド(AFE)、さらにはB-FSK、B-PSK、Q-PSK、8-PSK、OFDM変調に対応したAES暗号化機能が集積されています。
完全にプログラマブルなマルチコアSTCOMETは、プログラマブル・モデム、AFE、電力線ドライバ、アプリケーション・マイクロプロセッサを、高性能計測機能を内蔵して集積化されたスマート・メータSoCと統合しています。
電力事業者と消費者間の双方向通信や電力交換が行われるスマート・エネルギー・システムの複雑性を軽減するために多層化、多次元化が進む将来のスマートグリッド電力網に対処するために、複数方式対応でプログラムが可能な超低消費電力の電力線通信プラットフォームである新しいST8500、および組み合わせで使用するSTLD1電力線ドライバは、最高性能、最小消費電力のソリューションと、モジュール方式の通信アーキテクチャを実現するための柔軟性を提供します。
また、スマート・ホームやスマート・ビルディングにおける持続可能なテクノロジー導入をさらに促進するために、ビルディング・オートメーションの国際規格であるKNXに準拠した動作が認定された小型トランシーバSTKNXも提供しています。KNX規格は、ホーム・ネットワークやビルディング・オートメーション・ネットワークのセンサやアクチュエータの統合やプログラミングを可能とする規格です。
認定済みプロトコル・スタックが同梱された評価ボードとソフトウェアは、設計者が新規設計や既存設計を簡単に統合し、製品の開発期間短縮に貢献する包括的な開発環境を提供します。
Turnkey PLC chipset for smart-energy infrastructure
ST’s new powerline communication (PLC) platform consists of the ST8500 system-on-chip that includes a powerline modem, higher layer communication stack, PLC analog front end and other peripherals along with the STLD1 companion chip that provides the line driver (power amplifier) function.
Key features and benefits:
- Fully programmable real-time 400 MHz DSP and 200 MHz ARM® 32-bit Cortex®-M4F core, to meet today’s and the future’s smart grid requirements
- Ultra-low power-supply consumption <100 mW in Receive mode for the highest energy efficiency operations
- Embedded AES cryptography engine, supporting up to 256-bit security key and multi-security modes to satisfy the most stringent requirements in terms of data security
- Full 500 kHz bandwidth support for the best exploitation of worldwide bandwidth (CENELEC, ARIB, FCC)
- Operating temperature range up 105 °C suitable for critical applications