パワー・コンバータ回路に高電圧SiCダイオードを使用することにより、従来の設計から効率と電力密度が大幅に改善されます。
STは、クラス最高レベルの順電圧降下(VF)とサージ耐性(IFSM)の2つのトレードオフを備えた650Vと1200Vのダイオードを開発し、2次側整流回路機能にとって重要となる導通損失およびダイオード接合部温度の大幅な低減を実現しました。
1次側整流回路の力率改善(PFC) )用途の場合、ダイオードは直接交流電源に接続されます。STは、確かな堅牢性をもつSiCダイオードによって、AEC-Q101規格に準拠した車載グレードのSiCデバイス初のサプライヤとなりました。また、低VFと高サージ耐性の改良が堅牢性の向上につながり、パワー・コンバータの効率と信頼性が向上しています。
STの車載グレードの650Vダイオード・シリーズは、6A~40Aの電流定格範囲をもち、TO-220、TO-220ACIns、DO-247、TO-247、I²PAK、D²PAKおよびDPAKパッケージで提供されます。また、超低VFおよび高IFSMシリーズの車載グレードの1200Vデバイスは10A~20Aの範囲をもち、TO-220およびD²PAKパッケージで提供されます。