製造業向けNFC

製造フローや倉庫保管における典型的なNFC / RFIDのユース･ケース

典型的な製造フローでは、適切なRFIDリーダライタIC（小型RFID、NFC対応スマートフォン、またはRFIDポータル）を使用したNFC / RFIDテクノロジーにより、バルク商品の事前パーソナライズ、品質検査、およびパーソナライズといった主要なステップを円滑に進めることが可能です。

生産ラインでのパラメータ設定

NFC / RFIDテクノロジーを利用したパラメータ設定は、製造現場で広く利用されているアプリケーションです。製造ラインに沿って単一のアンテナおよびNFC / RFIDリーダライタIC（Feig LR1200など）のみを設置することで、このアプリケーションは実現可能です。

これにより、STM32マイクロコントローラに接続されたST25DV-I2CシリーズNFCダイナミック･タグICを製品に組み込んでおけば、梱包に入ったままの製品に対して、パラメータを同時に設定することができます。外部電源は不要です。

シリアル番号、言語設定、メーカーID、および任意の設定データは、発送直前に複数の梱包済み製品内で同時にすぐプログラムできます。そのため、有線インタフェース･プログラミングを使うよりスループットを大幅に最適化できます。

NFC / RFIDを使った品質管理の簡素化

品質検査官はNFC対応のスマートフォンおよびタブレットを近くで使用して、梱包に入った製品の設定をすばやく効率的に確認できます。

ほとんどのスマートフォンはNFCに対応しているため、製品に組み込まれたST25DV-I2CシリーズNFCダイナミック･タグICのデータを簡単かつ効率的（低コスト）に読み書きすることができます。

タグICは、スマートフォンやタブレットのNFCリーダライタICで作成されるエネルギー場から電力を取り入れられるため、この操作にバッテリは不要です。特定の品質管理対策を行うために梱包を開く必要がないため、時間を短縮し生産スループットを向上できます。

倉庫にあるバルク商品の事前パーソナライズ

強力な長距離リーダを備えたISO15693 HFポータルは、梱包されたパレットに積まれた大量の製品を発送前に設定できます。以下の図では、梱包に入った製品でいっぱいのパレット（製品それぞれにST25DV-I2CシリーズNFCダイナミック･タグICが備わっています）が2つのISO15693 RFアンテナ･ゲートの間に配置されています。これらのゲートにより長距離のHFフィールドが生成されます。そのフィールドでは、パワーISO15693 HFリーダを用いて、電力分割器やアンテナ･マルチプレクサがすべての製品を同時にプログラムできます。

このページのビデオ内のデモでは、パレット上1立法メートルの範囲に積まれた梱包に入った製品30個を1ms未満でプログラムする方法がご覧いただけます。

製品

開発エコシステム

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