超低消費電力マイクロコントローラSTM32L1シリーズ
STのArm® Cortex®-M3ベースのSTM32L1シリーズは、ST独自の超低リーク・プロセス技術と革新的な自律型動的電圧スケーリングおよび5種類の低消費電力モードを使用して、あらゆるアプリケーションに適合する前例のない柔軟性を備えたプラットフォームを提供します。STM32L1シリーズは、性能を損なうことなく、超低消費電力コンセプトを拡張します。
STM32L0やSTM32L4 / STM32L4+と同様に、STM32L1は、動的電圧スケーリング、超低消費電力クロック発振器、LCDインタフェース、コンパレータ、D/Aコンバータ、およびハードウェア暗号化エンジンを提供します。
STM32L1シリーズは、超低消費電力マイクロコントローラであると同時に、機能、メモリ容量、およびパッケージのピン数に幅広い選択肢を用意しています。超低消費電力と優れたパフォーマンスを兼ね備えた製品ポートフォリオには、32KB~512KBのFlashメモリ(および最大80KBのSRAMと16KBのEEPROM)、48ピン~144ピンのパッケージが含まれます。
この画期的なアーキテクチャ(電圧スケーリング、超低消費電力MSIオシレータ)により、極めて限られた電源条件でも高性能な設計が可能になります。USB、LCDインタフェース、オペアンプ、コンパレータ、高速オン/オフ・モードを備えたA/Dコンバータ、D/Aコンバータ、静電容量方式タッチキー機能、AESなどの多彩な内蔵ペリフェラルにより、STM32L1シリーズはユーザのあらゆる要求に適合する拡張可能なプラットフォームです。
本シリーズは、以下の4製品で提供しています。
移行を容易にし、必要な柔軟性をあらゆる面で提供するために、STM32L1は、各種STM32F / STM32Lシリーズとピン配置互換であり、完全なSTM32開発エコシステムへの扉を開きます。
- 低消費電力モード:280nA(バックアップ・レジスタ使用時)(ウェイクアップ・ピン x 3)
- 超低消費電力モード+ RTC:バックアップ・レジスタ(3ウェイクアップ・ピン)による900nAの消費電流
- 低消費電力実行モード:最小で9μA
- 動的RUNモード:最小で177μA/MHz